「あなたの"声"も戦力です。」
静岡ブルーレヴズで試合興行全般を統括しております、谷 俊一郎(たに しゅんいちろう)です。
以前、試合運営について投稿させていただきましたが、2回目の「今之浦だより」への寄稿となる今回は、ブルーレヴズの応援文化のことをぜひ皆さんにお伝えしたいと思い、ペンを取りました。
2024-25シーズンは第5節を終え、チームは4勝1敗。ホストゲームでは2戦2勝と、リーグワン4年目にして最高のスタートを切っています。 チームの強化や選手たちのレベルアップはもちろんですが、レヴニスタの皆さんの応援の声がこれらの勝利を後押ししていることをあらためて実感しています。
思い返せばリーグワン開幕当初はCovid-19の影響で声出し応援が制限されていました。その後、2023年シーズン半ばから声出し応援は解禁され、以来、試合中にどんな演出で観客の皆さんの応援を誘導できるかを工夫し、魅力的なホストゲームを作り上げることに注力してきました。
印象に残っているのは、声出し応援解禁から間もない2023年3月、IAIスタジアム日本平(以下、アイスタ)でのダイナボアーズ戦です。雨の影響で来場者は多くはなかったものの、「シ・ズ・オ・カ」コールがスタジアムにエネルギーを与えてくれていました。
そして1年後の昨年4月、同じアイスタでのスピアーズ戦で「シ・ズ・オ・カ」コールや「GO!GO!REVS!」コールと共に観客の皆さんが作り上げたスタジアムの雰囲気は、チームの後半の追い上げを強烈に後押ししたと感じています。
静岡ブルーレヴズはビジョンとして、「革新と情熱で、心躍る最高の感動をつくりだす」と掲げています。 スポーツでの感動の形はさまざまですが、チームを応援し、勝利の喜びを分かち合うことは最も純粋な感動の瞬間ではないでしょうか。
より多くの方に様々な場面で声を出して応援に加わっていただくことで更に魅力的なスタジアムを作ることを目指し、今年はメンバー紹介時にコール&レスポンスを取り入れました。スタジアムMCが選手の苗字をコールし、観客の皆さんに名前を呼んでもらうという試みで、プレシーズンマッチから実施し、公式戦2試合を通じて徐々に定着してきています。
また、ディフェンス時の「BLUE!REVS!」コール(バスケットボールの「ディー!フェンス!」に似たイメージ)も、時間が少しかかりましたがスタンドから次第に声が広がるようになってきました。
何より、「GO!GO!REVS!」コールは、演出のリードなしでもスタンドから自発的に湧き上がるほど浸透し、理想とするスタジアムの姿に近づいてきています。さらに最近では、その声はビジターゲームでもスタジアムに響き渡っていて、敵地であることを忘れさせてくれるほどです。
それはまるで、フランス代表の試合でスタジアムに響き渡る「ALLEZ!LES BLUES!」(アレー、ル・ブルー、「行け、フランス代表」の意味)のようで、ブルーレヴズの試合でも応援の一体感を感じる瞬間が増えています。
この静岡ブルーレヴズのホストスタジアムの応援文化は、リーグワンの中でも特に素晴らしいものだと感じています。これをさらに進化させていき、ブルーレヴズのホストゲームでは、どのチームもレヴニスタの応援の声を脅威と感じつつも、その熱気と興奮の中でプレーする喜びを感じてもらえる、そんなスタジアムを目指していきたいと考えています。
まだブルーレヴズのスタジアムに来たことがないラグビーファンの皆さん、静岡の皆さん、一度スタジアムに足を運び、その雰囲気や応援の楽しさ、そしてラグビーの魅力を体感してください。次の2月1日(土)の試合では応援メガホン「Go!Go!レヴホン!」を8,000名に配布予定です。 ブルーレヴズの応援文化を楽しむ絶好のチャンスです。
また、2月1日の試合では、レヴズ横丁としてスポーツとグルメを融合させたイベントを企画しています。応援だけでなく、試合前には様々なグルメをエンタメをお楽しみいただける一日になります。
ラグビーのルールはよくわからない、という方でも、周りに釣られて声を上げて、胃袋も満たす、そんな日常から少し離れた週末のひと時を過ごしていただけるよう、スタッフもチームも万全の準備をして、ヤマハスタジアムで皆様のご来場をお待ちしております!