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選手が教える観戦ポイント!【保存版】

こんにちは!日野剛志です!
今回はホスト開幕前特別企画として選手目線での試合の見方、楽しみ方をお伝えしたいと思います。
これをチェックして試合を見に行けばさらに楽しめること間違いなし!
みんなで盛り上がって選手と一緒に戦いましょう!

ラグビーを1人で楽しむ方、友達や家族とこられる方、ワイワイしながらみたり、試合中は集中してみる方など楽しみ方は人それぞれあると思います。そこでまず初めに、ラグビーのルールやチケットの買い方がわからない方向けにブルーレヴズ特製のラグビー解説「ラグビーふむふむ」や「観戦ガイド」がありますので初めての方はまずそちらをチェックしてみることをオススメします!
この記事ではスタジアムに到着してからのお話をしていきたいと思います😊

選手が教える観戦ポイント



・試合前から選手を応援しよう!

スタジアム到着後まず一気に気持ち高まる瞬間!

ブルーレヴズのホストゲームでは毎試合、「バスアライバル」という花道を作って会場入りする選手達を出迎えるイベントがあります。
これは五郎丸CROの発案で始まった企画で実はフランスのリーグではお馴染みの光景。私もフランスでプレーした際にたくさんのファンに出迎えられて拍手や声援を初めて受けた時に鳥肌が立ちました。
バスを降りた瞬間にたくさんの方に出迎えられる喜びや高揚感は選手としてこんな最高なことはありません。キックオフの約1時間30分前に選手を乗せたバスが到着予定なのでぜひ試合前の選手達に声援と拍手をお願いします!
(試合前で集中してる選手やシャイな選手もいて選手によって様々な表情が見られるのもお楽しみポイントです。真剣な顔をしていても怒ってるわけじゃないのでご安心ください笑)

それにせっかくスタジアムに来るなら試合だけ見て帰るなんてもったいない!
選手が試合前にウォームアップをしてテンションを上げるように皆さんも試合前からイベントやグッズショップやスタジアムグルメを楽しんでください!

選手名タオルを持っている方は掲げてくれると選手自身も気づくのでめっちゃ嬉しいです!


試合前から戦いは始まっています。
ぜひ早めにスタジアムにお越しいただき、最初から最後までホストゲームを楽しんでいってください!

・どこから見るのがおすすめ?

スタジアムは4方に観客席があり値段や見え方が違います

初めての方に私がお勧めするのはなるべく前での観戦です!
理由としてはラグビーってルールが難しいってよく言われるんですが、実際その通りで100%理解するのは難しいです。(選手でも80%くらいしか理解してません)なのでまずは目の前で大きな選手、小さな選手、速い選手など身長体重が多種多様な選手達の激しいぶつかり合いやラインアウトの高さ、ボールを持ってる選手の速さなどを五感を使って感じてほしいです。体のぶつかる音が聞こえたり、スクラムから立ち上る湯気が見えることもあります。

まずは理屈抜きで 仲間のために体を張るラグビーの魅力を目の前で見て知ってもらい、そこから上から全体を眺めるように観戦したり、ゴールポストの裏から臨場感ある攻防を観戦したりと好みの場所を見つけてもらえたらと思います!

・試合中の注目ポイント(スクラム編)

僕も最前線で戦うスクラムは試合の超注目ポイントです!

ブルーレヴズの代名詞とも言える8人対8人で組むスクラムですが、どこをどう見たらいいの?という方もいらっしゃると思います。
そんな人にまず見てもらいたいのは、 ヒットした瞬間の優劣 です。
スクラムは「クラウチ」→「バインド」→「セット」の3コールで組み合います。

「セット」の瞬間にどちらのチームが前にグイッと押し込むか

ここをまず見てもらうとその後の押し合いに有利な状況を作れているチームが分かる思います。(ボールインするまで押し合うのは禁止ですが、ヒットした瞬間は多少動きます)
次は8人の姿勢の低さと美しさです。大きな選手達が低く一直線に組む姿は必見です。押している時こそ8人が1つの塊になって綺麗な姿勢になっているので組む前からボールが出るまで8人の低く美しい姿勢に注目してみてください。

お互いの意地と意地がぶつかるスクラム。ぜひご注目ください!

そしてスクラムで優位に立ちそのままトライができたらスタジアム全員で盛り上がりましょう!


・試合中の注目ポイント(ラインアウト編)

ラインアウトスローワーと呼ばれ、真っ直ぐ投げるのが役割になります!

タッチラインから投げ込まれたボールをジャンプして取り合うラインアウト。役割としては大きく3つあります。
①ボールを投げるスローワー
②ジャンプしてボールをキャッチするジャンパー
③ジャンパーをリフトして上げるリフター
(僕はHOなのでスローワーと呼ばれるボールを投げる役です!)
ただ高く飛べばいいというわけではなく、チーム毎に考えられたサインプレーや並ぶ人数を変えることで相手のDFをずらしたり駆け引きをしています。
相手によって人数や並び方も毎回変わるのでそこの変化も見てもらえると面白いかもしれません!

大男達による空中戦
リフトする選手の支えがあってジャンパーは高く飛べるんです!

ブルーレヴズはラインアウトモールからのトライも得意としていますが、ゴール前のラインアウトでボールを獲得してそのままモールという塊を作って押し込むプレーが増えるので声援で後押ししてもらえたらトライに繋がるかも!?

これは昨シーズンの埼玉ワイルドナイツ戦。このように私はモールの最後尾でボールを持つことが多いのですが、みんなで押したモールを最後トライする役割なので絶対に失敗できません。ボールを絶対に落とさないように必死に持っています。
(ただ置くだけのように見えますが実は責任重大なんです)

・選手が応援してもらえると嬉しいポイント

スタンドからの声援は選手にしっかり届いています!

何より声援をもらえるのが一番!
ウォームアップ中の選手紹介の時にたくさんの拍手や声援がもらえたらスタジアムの盛り上がりと共に選手のテンションも上がります!
特に選手入場の時にコレオや大漁旗、スタジアムを見渡してたくさんの観客に応援されてるのを見た時に身体が震えて勇気が湧いてきます!
もちろん試合前後に名前のタオルが掲げられてると目につきますし嬉しくなりますね。試合に出てない選手のタオルを掲げてもらうのも個人的には賛成です。試合会場には全選手いるのでそれを見ることで応援されていることを感じれますし、例えば怪我してる選手がいれば復帰を待ってくれているんだと思えますよね。みんなチームを応援する気持ちは同じですしその中で好きな選手を試合に出てようとなかろうと応援する気持ちを表現する場がスタジアムですし選手は掲げてもらえれば必ず力になります。
みんなでスタジアムをブルーに染めましょう!

昨シーズンの選手入場。満員のスタジアムが作り出してくれたこの光景に
本当にパワーをもらいました!!

最後に

今回選手目線の観戦ポイントを書いた理由は、たくさんのお客さんにお越しいただいて非日常体験をしてラグビーを楽しんで満足して帰ってもらいまた来てもらいたいからです。
一度では書ききれない部分もあったので他のプレーの注目ポイントも今後紹介できればと思っています。

選手としてたくさんの観客の前でプレーするのは選手としてモチベーションも上がりますしこれ以上ない喜びです。
そんな私が子供達に小さい頃からラグビーの魅力を知ってもらいたい、スポーツを生で観戦する魅力を知ってもらいたい。という想いで始めたのが「ひのたけシート」になります。
こちら親子ペア5組10名を招待するシートで、ホストゲーム毎に応募を募集していますので興味のある方、ラグビーを見たことがない方でも大歓迎です。この記事でおすすめした一番前の席でスクラムもラインアウトも間近で観れるピッチサイドシートをタオル付きで用意しています。ぜひタオルを掲げて応援してくださいたくさんの応募お待ちしております!

当日観戦してくれるみんなには、「日野剛志」の選手名タオルをプレゼント!ヘッドキャップは僕と同じものを貸し出します!
みんなが笑顔でスタジアム観戦を楽しんでくれますように!

日野剛志

日野剛志(ひのたけし) Takeshi Hino
静岡ブルーレヴズ(SHIZUOKA BlueRevs)所属のラグビー選手。ポジションは:HO(フッカー)。身長172cm、体重98kg。あだ名は「ひのちゃん」「たけし」「ヒノタケ」。日本代表キャップは5(2022年6月時点)。1990年1月20日生まれの33歳、4歳からラグビーを始め、福岡県立筑紫高等学校ラグビー部を卒業後、同志社大学ラグビー部に進学する。大学を卒業する2012年に、ヤマハ発動機㈱に入社し、同ラグビー部の「ヤマハ発動機ジュビロ」にてトップリーガーとしてプレー。サンウルブズやフランスTOP14トゥールーズなど海外リーグでのプレーも経験し、今に至る。2022年5月には、日本ラグビーフットボール選手会の会長にも就任。選手目線からラグビー界を盛り上げていこうと意欲的に活動している。チャーミングな笑顔と温かさで多くのファンを惹きつけており、選手だけでなくファンをとても大切にする紳士な性格。